
プレミアムウォーターの特長の1つは、やはり非加熱天然水を供給しているところでしょう。
非加熱天然水
非加熱殺菌の話については、以下の記事で解説しました。
殺菌の過程で加熱という手段ではなく、オゾン殺菌や紫外線殺菌などの手段で殺菌を行う方法です。
この方法により、水に溶け込んでいる残存酸素が損なわれず、おいしい天然水が飲めるわけです。
水源は富士吉田、金城、南阿蘇の3つ
採水地は、富士吉田、金城、南阿蘇の3箇所です。
富士吉田の原水は、富士山麓の地下約200mでじっくりろ過された天然水。4大ミネラル成分であるカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムはもちろんですが、その他にもバナジウムと亜鉛が溶け込んでいるのが特長です。
硬度は25mg/L, 残存酸素量は8.2mg/Lあります。
特に、富士吉田の水は、iTQi(国際味覚審査機構)2018において「優秀味覚賞3つ星」、モンドセレクション2018にて「優秀品質金賞」を受賞するという、世界のプロにも認められているおいしさです。
金城の水の採水地は、島根県浜田市金城 (かなぎ)町です。シリカが40.0mg/L含まれているのが特長でしょうか。
硬度は少し高めで、中軟水に分類される83mg/L。 残存酸素量は8.5mg/Lあります。
南阿蘇の水の採水地は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村です。こちらもシリカが49.7mg/L含まれています。
硬度は36mg/L, 残存酸素量は10.5mg/Lあります。
3つの水のおもなミネラル分や硬度、残存酸素量などを抜き出してまとめると、以下になります。
項目 | 富士吉田 | 金城 | 南阿蘇 |
---|---|---|---|
ナトリウム(/100ml) | 0.68mg | 1.3mg | 0.54mg |
カルシウム(/100ml) | 0.64mg | 3.2mg | 0.89mg |
マグネシウム(/100ml) | 0.22mg | 0.077mg | 0.33mg |
カリウム(/100ml) | 0.12mg | 0.12mg | 0.32mg |
バナジウム(/1000ml) | 91μg | ー | ー |
シリカ(/1000ml) | ー | 40mg | 49.7mg |
硬度(/1000ml) | 25mg | 83mg | 36mg |
残存酸素(/1000ml) | 8.2mg | 8.5mg | 10.5mg |
pH(/1000ml) | 弱アルカリ性:8.3 | 弱アルカリ性:8.0 | 弱アルカリ性:7.5 |
この表の項目欄で、"/100ml"とあるのは"100mlあたりに含まれる成分"という意味です。
pHはどれも中性の7に対して少しアルカリ性寄りですね。
富士吉田の天然水は硬度25mg/Lの軟水。バナジウムも含まれている。
バナジウムは血糖値を下げたり、ダイエット効果があると期待されている成分です。あまり取り過ぎてはいけませんが、適度に摂取すると健康によいです。
バナジウムは、例えば干したひじき100gに500μg程度含まれているということですから、富士吉田の水を100ml飲むと、干したひじき18g分くらいのバナジウムを摂取できた計算になりますね。
普段飲むナチュラルミネラルウォーターで、適切な量を摂取できるのはとてもいいことです。
金城、南阿蘇の天然水はシリカが含まれている
一方、金城と南阿蘇の天然水には、シリカが含まれています。
シリカとは二酸化ケイ素(SiO_2)や、それによって構成される物質の総称です。シリカゲルのシリカですね。シリカの効用については、まだよくわかっていない部分が多いですが、骨粗鬆症予防に対する効果が期待されているようです。
ただ、残念なことに、2018年8月現在は金城の水は供給を一時的にストップされています。これは、水の製造ラインを増設するためということですので、時期がくれば再開されるでしょう。