ナチュラルミネラルウォーターは、殺菌処理によって、人体にとって外のある水中の微生物などを取り除くわけですが、その殺菌処理には加熱処理によるものとと非加熱処理によるものとがあります。どのような違いがあるのでしょうか?
処理の方法
加熱処理による殺菌(加熱殺菌)は、従来より行われてきた方法です。「中心部を85°Cで30分、または同以上の殺菌」という方法で殺菌処理を行います。
一方、近年このような加熱による殺菌方法以外に、オゾン殺菌や紫外線殺菌などの手段で殺菌を行う技術が進みました。これが非加熱処理による殺菌(非加熱殺菌)です。
誤解されないようにしていただきたいのですが、非加熱=無殺菌ではありません。あくまでも加熱処理以外の方法で殺菌を行うということです。
この非加熱殺菌を行うには、いうまでもなく、原水が十分にきれいであることが前提条件となります。この点で、日本の中でも採水地も限られるようです。
また、特別な設備が必要なので、販売するコストも上がってきます。同じナチュラルミネラルウォーターでも加熱殺菌のものと非加熱殺菌のものとで比べると、やはりひ加熱殺菌のものの方が高いですね。
非加熱水のメリット
では、コストがかかる非加熱殺菌という処理を行うメリットは何でしょうか?
その理由は、やはり水の美味しさについて重要な要素となる「溶存酸素」が非加熱処理では減少しない点です。
ミネラルウォーターの溶存酸素とは、原水中にもともと溶け込んでいる酸素のことです。
ナチュラルミネラルウォーターに含まれるミネラル分は、加熱処理では一般に(結晶化などの変化はあっても)減ることはないようですが、この残存酸素つまり水に溶けている酸素は加熱することにより気体になって水の中から飛び出てしまいます。
そして、この残存酸素が水のおいしさに寄与しているらしいのです。いわば、天然水本来の口当たりの良さや、まろやかさを楽しめるというわけことです。
非加熱のナチュラルミネラルウォーターはペットボトルでも試してみることができる
ところで、この非加熱殺菌のナチュラルミネラルウォーターですが、ペットボトルで市販されているものがあることはご存知でしょうか?
「非加熱 ナチュラルミネラルウォーター」というキーワードで検索すると、いくつか見つけられると思います。
水のおいしさは人によって好みの分かれるところではあります。興味のあるかたは是非飲み比べてみてください。